僕の未熟なエッセイたち

僕が綴るエッセイです。

【驚き】高野山でぶっ飛んだ人達に遭遇!!高野山に一ヶ月篭った男の体験談➂

 

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前回のあらすじ

 

高野山に到着するも、初っ端から心霊現象に遭遇、、!

 

昔は、女性が1人で高野山を訪れ自殺することが多かったとか。。

 

さあさあ、気を取り直していきましょー!!

 

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タクシーを降り、お寺の豪勢な門をくぐる。

 

これから1ヶ月間、このお寺に

住み込みで過ごすことになる。

 

門をくぐって右側に本堂があり、そこだけ明かりがついていた。

とりあえず、そこに向かうことにする。

ここに来るまででもうクタクタで、持っている木刀を杖のようにして向かう。

 

明かりのついている部屋には一人のお坊さんがいた。

こちらに気づき、部屋から出てきてくれる。

 

ひこ:「今日から1ヶ月間お世話になる、ひこと申します。よろしくお願いいたします。」

 

お坊さん:「あー、君がそうなのね。ちょっと待ってて。今担当の人呼んでくるから。」

 

そうして連れてこられた人は、ちょび髭の生えた、そして

ちゃんと髪の毛がある、なかなかダンディーな男性。

この人は、これからの高野山生活で僕に大きな影響を与えた人であり、学ぶところが多かったので、密かに心の中で

”師匠”と呼んでいた。

 

師匠が部屋やお風呂、バスタオルの場所を教えてくれる。

どうやら俺は、他の3人と相部屋で過ごすことになるらしい。

 

ひこ:「他の3人は今部屋の中にいますか? 挨拶したいのですが。」

 

師匠:「ん?あいつら今

飲みに行ってるんちゃうかな。あと15分くらいしたら戻ってくると思うよ。」

 

…え?

高野山って酒飲めるん?

 

ひこ「そ、そうですか。じゃああと15分何をしとけばいいですか?部屋で待っといたらいいですかね?」

 

お坊さん「まあオナニーでもして待っといて

 

…え?   

お坊さんって下ネタ言うん?

 

お坊さん最高かよ。 

 

高野山に来る前には、東京で

高野山にえろ本持って行って、お坊さんに見せて煩悩あるか検証するわ!」

とか言っていた俺。

(ちなみにえろ本は持ってきていない)

 

初日で検証終了や。煩悩アリアリやないかい。

 

高野山に対し

一気に親近感が湧いた瞬間だった。

 

 

 

ひこ:「お名前はなんて言うんですか」

 

お坊さん「ん、俺はハム太郎!よろしくね〜」

 

キャラ強すぎる。。

 

初日からビシビシ伝わったように、ハム太郎さんはこのお寺のムードメーカーであった。

1ヶ月間ずっとハム太郎さんと呼んでいたため、今でもこの人の本名は知らない。

 

 

 

そうこうしているうちに、相部屋の人たちが帰ってきた。

 

一人は、親の事情で高校を中退し、今はこのお寺で働いている暴走族上がりの男の子。

 

もう一人は、高野山大学に留学中のカンボジア人の男の子。

 

あと一人は休みをとって下山しており2週間後に帰ってくるらしい。

 

いや、メンツ濃いな。

 

 

普通に東京で暮らしていたら、こういう経歴の人たちに会うことは中々できない。

 

俺は、自分を含め小さい頃からエリート街道を歩み、ぬくぬくと育ってきた東大生に囲まれて4年間を過ごし、そのまま社会に出るのが嫌で、

大学外のイベントに参加するなどして幅広い人たちと会おうとしてきた。

それでもやはり会える人には限界があって、みんな大学生だし、「同じ領域から出れていないな。。」という思いがあった。

 

だからこそ、この時、

「やっと会えた…めっちゃ話聞きたい!」

そういう気持ちだった。

 

このお寺で働いている人は他にも

ぶっ飛んでいる人

たくさんいて、

その人たちは後の記事で登場する。

 

俺にとって、高野山での経験は、

自分の中の常識をぶっ飛ばしてくれたかけがえのない経験

だった。

 

 

続く、

 

 

 

 

ひこ